高校講師

1 お名前

ms

2 卒業年度

平成13年度・第25回生

3 高校時代の思い出

私は吹奏楽部に所属していましたが、高校3年間部活漬けの毎日でした。厳しかったし、きつかったし「辞めたい」と何度も何度も思いました。でも今では3年間続けて良かったと思っています。当時は理不尽な目にもたくさんあって「どうしてこんなにひどいことを言われなくてはならないのだろう」と思ったり、「どうして休みも無くひたすら練習なんてしなきゃいけないのだろう」「友達と遊びに行きたい」と思ったりすることも多々ありました。でもそんな思いも抱えながら毎日毎日たくさん練習して、コンクールやマーチング大会や定期演奏会の本番で力が発揮できた時や、たくさんの拍手をいただけたときにマイナスの気持ちが吹き飛んで「やっていてよかった!」という達成感を味わうことができました。私は運動がとにかく苦手で、走るのも遅いし、体力も無いし、瞬発力も無かったので、マーチングが大嫌いでした。しかし、初めて本番の舞台に立ったとき、何とも言えない高揚感と仲間との一体感を味わいました。どんなことでも同じだと思いますが、楽をして達成感を味わうことも結果を残すことはできないと思います。楽しくやることと楽をすることは違います。本番を1つ、また1つ終える度に本番の高揚感や拍手をいただく喜びが増して、もっと良い演奏をしたいと思うようになりました。
引っ込み思案で自信も無くて演奏もマーチングも下手だった私も、3年生の時には少しは自信を持てるようになりました。そして少しずつ打たれ強くもなりました。一緒に3年間頑張った友達は今でも大切な友達です。

4 現在の職業:なぜその職業についたか

高校の国語講師:私は子どもが好きで、子どもの成長に携わることのできる仕事に就きたいと思ったからです。免許を国語にしたのは国語が好きだったからです。免許そのものは中学校・高校で取得しましたが、教育実習や塾でのアルバイトを通して実際に現場に出るのなら高校が良いと感じました。中学生に比べるとずっと大人っぽくなった生徒が高校の3年間でさらに精神的に成長する時間を共有したいと感じました。

5 その職業で楽しいこと、やりがいなど

生徒が1ヶ月・1年・3年と見ている中で大きく内面的に成長する様子を見ることができること。まだ子どもだと思っていても3年生の夏休みにぐっと成長する生徒もいますし、3年かけてゆるやかに成長する生徒もいます。大人になるとなかなか自分や周りに居る人が大きく変わる事はあまりありません。でも、教師という仕事をしていると生徒がちょっとしたことで、ちょっとした時間に急に大人になる瞬間を見ることができます。怒られたり褒められたり、辛いことやくじけそうなことにぶつかったりしながら少しずつ生徒一人ひとりが変わっていく姿を見られることは本当にすてきなことだと思います。

6 在校生への応援メッセージ

高校の3年間という時間は長い人生から見るとごく短い時間かもしれませんが、「高校生」でいる自分にとっての一日一日はなかなか大きな意味を持つ大切な時間であると思います。中にいる間は嫌なこともいっぱいあります。勉強嫌だな、宿題やりたくないな、テストなんてやる意味あるの、部活辛いな、あの子ちょっと合わなくて嫌なんだよね・・・・・・などなど。でも同じ一日。同じ3年間。ウジウジして嫌なことばかり考えて過ごすなんてもったいないです。自分が「これだけは絶対に頑張るぞ!」と何か一つくらい心に決めて精一杯頑張ってみると、充実した3年間が過ごせるし、卒業してからも良かったなと思えるはずです。部活に一生懸命になるのもよし。掃除を誰よりも頑張るのもよし。勉強を頑張るのもよし。何もせず無為にダラダラ過ごすなんてもったいない。周りに何と言われようと自分が「これだ!」と思うものを頑張る。そうすることで学校生活も充実するし、自身にもつながると思います。
私は学生時代部活ばっかりやっていました。部活しかしてないと言っても過言ではないくらいです。後悔はしていません。得るものもたくさんあったし、充実した時間も過ごすことができたと思っています。でも今高校生と接していてたくさんの学校行事を共にするとき、自分が学生時代クラスとのつながりがすごく薄かったなあと思ってちょっとさみしくなりました。だからクラスなんてどうでもいいや、どうせ上辺だけのつきあいだし、学校行事なんてつまんないって思っている子がいたら、ちょっと勇気を出してクラスの輪に入ってみて欲しいです。人見知りだからとか自分で自分を決めつけずにやってみること。そうすることで高校3年間が全然違ったものになると思います。
今を大切に。自分を大切に。そして周りにいる仲間を大切にできるひとになって下さい。

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